☆☆☆  Chris Rea ☆☆☆



♪呪われた旅



♪ブルー・カフェ



♪通り過ぎる彼女(ひと)

 ホラ、彼女が通って行く 愛する女(ひと) 僕が待ち望み、夢にまで見た女(ひと)
 ホラ、彼女が通って行く でも所詮叶わぬ夢なんだ
  いつもチャンスを逃がして、時間だけが無駄に通り過ぎて行く
*ホラ、彼女が通って行く 風に髪をなびかせ、微笑みを浮かべながら
  僕のことなどこれっぽっちも知らないだろう でも一目でも見てくれないかな
 ホラ、彼女が通って行く 一目こっちを見て ホラ、彼女が通って行く




♪蒸気列車ブルース

 僕はアインシュタインも知らなかったであろうこの世の摂理を知った。
 名前を変える度に、面白いように状況が変化する。
 僕は50年間、それに翻弄されてきた。
 満足に永続性は無く、人の欲望に限りはない。青い鳥Aを手に入れると青い鳥Bを求める。
 その繰り返しの結果、今は一羽の青い鳥もいない。

 運命はコントロール出来ても、自分の欲望はコントロール出来ない。
 永遠の生命なら、この試行錯誤も意味があったのかもしれない。
 やっとこさ、この名前で行こうと踏ん切りがついた時、目の前に死期があった。

 凡ゆる人は名前通りの人生を歩んでいる。
 完璧な人が存在しないという事実は、完璧な名前はないという事を実証している。
 僕たちは完璧など在りえない世界におっぽり出されたのだ。

 幸せという観点からすると、知らぬが仏が良かったのだろう。
(しかしながら、総合的にみて何も知らずに暢気に死んでいくのが良いのか、事実を知って死んでいくのが良いのか
 しかと言い兼ねる処に、この世に生を受けたものの因果というものがあるのだろう)

 完璧は望めない。しかしとにかく知っていればどれを不安定にするかを選択できる。


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