★★★  1972年(3)  ★★★



♪別れの朝



♪アローン・アゲイン                         ♪愛の聖書

 もう少ししても、吹っ切れなければ、僕は心に決めている 近くにある塔の一番上まで登って、身を投げようと
 体が粉々になるって、こういうことなんだって皆に教えてやるんだ

 教会で、見捨てられたように立ち尽くしていると、人の声がする
 「気の毒に」「恋人にすっぽかされたんだ」 「ここにいても仕方ないよ」「帰ったほうが良さそうね」
 いつだってそうなんだけど、また一人ぼっちだ、それが当然さ

 つい昨日まで、陽気で明るく、愉快に希望に燃えていたと思うと 誰もそんなことをするなんて思えないだろう
 だけど僕を打ちのめすような現実が襲い掛かって来たんだ それも何の前触れも無く、僕を切り刻んで行った
 御蔭で僕は神も仏も信じられなくなった もし神が本当にいるなら 実際、僕が一番神を必要としている時にどうして見捨てたのだろう
 また一人ぼっちじゃないか、まぁ、当然なんだろうけど

 世の中には辛い思いをしながら、癒されもせず ほっとかされたままの人がいっぱいいると思う
 僕たちに何が出来るんだろう、どうしろって言うんだ、どうせ一人ぼっちなのに

 過ぎし日を振り返れば、何と言っても親父が死んだとき 人の目も気にせず、泣きじゃくったことは忘れられない
 そして65歳で母さんは亡くなった 彼女には、自分がこの世で愛したたった一人の男を取り上げて
 悲痛な思いで生きさせる神の仕打ちが分からなかった 僕の慰めにも一言も答えず、母は死んで行った
 僕は一日中泣き暮らした、また一人ぼっちだ、当然なんだ 一人ぼっち、それが自然なんだ



♪愛の歴史



♪愛よ永遠に


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